理想と現実

最近はみんな芸術家の
作品以外の事で
言葉の揚げ足取り
みたいな事するけど、
それと同じ熱量でその人の作品を
見てるのか?と言うと
あんまり興味ないと思うんですよ。
「不道徳は罰せよ!」
と言う事だけが
なんだかネットで雪だるま式に
連鎖してリンチみたいになって、
結局誰もその人の作品を
ちゃんと見たり聴いたり
してなかったりするじゃん。
そもそもそんな事は
どーでも良くて
その人の落ち度を叩きたい
だけな気がするんですよね。

批判したり難癖つけたり
クレーム言ったり
権利を主張したりして
マウントとるのは簡単なんですよ。
一見勇気があって正義っぽく
見えるんだけど、
そこに実際が伴わない事が
起こり得るのが
危険だと思うんです。
理想と現実には大きな隔たりが
あってその理想ばかりを言うのは
危険な気がするんです。
つまり、
言ってる本人はそんなに立派な
人なのか?
と言う事です。
ここの怪しさ、胡散臭さ。

もしこれをまともに受け取るなら、
最後は品行方正な良い子の音楽しか
聴いちゃいけなかったり
そもそも良い子しか
音楽やっちゃいけない、
みたいな事になるじゃないですか。
それってなんか僕の思い描いてた
自由とはイメージが違ってきている
気がするんです。
なんか監視社会みたいで息苦しいし、
そんなの全部ぶっ壊したくなる。

本来なら芸術こそが
国境も人種も性別も関係ない、
真に自由を追求した
理想であったはずでしょ?
そこに後から
芸術を見もしないのに
変な理屈だけを持ってきて
マウント取ってる方が変な
気がします。

もちろん社会的、人間的に
悪い事は悪いですよ。
でも、それで芸術作品を
軽んじるような人達が
今度は同じ口で、
文化芸術が大事だとか
言うじゃないですか?
なんか変なんですよね。
上辺だけで理想や
綺麗事を言ってるようにしか
聞こえないし、
その人達が芸術にそんなに
関心があるようにも見えない。
そう言う胡散臭さにまともに
付き合って良いのかな、
と思っちゃいます。