プッチンプリンその3

ババロアですよ。。

コンビニのデザートコーナーに
いつも物足りなさを感じてたのは
ババロアがない事かも知れません。
俺のクローンを
商品開発部に送り込む目的は
ババロアを商品化するためです。
何で置いてないんでしょうか?

いつもピッチ上でプレーしてるのは、
プリン、ゼリー、
ヨーグルト、コーヒーゼリー、
シュークリーム、エクレア、
ロールケーキとかです。
彼らがスタメンだとすると
ババロアはベンチスタートです、
控え選手です。
いや、まず監督から
招集されてないな。。
非常に人気がないです。

彼らがスタメンに
選ばれるのはプレースタイルが
分かりやすいからだと思います。

それに比べるとババロアは、
正直何がしたいのか良く分らない、
監督に思われてるのかも。
それを言われちゃうと
俺も弁解にこまります。
「うーん、何かに似てる、、
でも違う。」
みたいな印象は正直あります。

だけど、プリンより
よっぽど上品な味わい。
優しい甘味。バニラの香り。

大衆に向けての派手さ、
わかりやすさはないけど、
きっと玄人受けするんです。
きっともう少し大人な
デザートなんです。
子供には早い。

もし、俺がエレベーターで
持ってたのがババロアだったら、
あの子はあんな感じに
ならなかったはずです。
「うわー、ババロア持ってる!
俺も将来あんなカッコイイ大人に
なりたいな!」

もうこっちも
変な持ちかたはしません。
まず、正装ですね。
黒いタキシード、シルクハット、
上品なヒゲ。
出来れば馬車で買いにいきます。

持ちかたはと言うと、
ステッキの持つ部分は
「?」
みたいになってるから、
棒の部分を水平に持って、
輪っかの所を横向きにして
安定感の良い所に乗せて歩きます。
(プリンを素手で運ぶ時と
似てる気もするけど。。)

それを子供が見て
「俺も紳士になりたい!」と夢みる。

と、日本はおしまいですね。。